JR磐田駅北の通りを東に行き、北川瀬橋で今之浦川を渡ってほどなく、北側にnikoというケーキ店がある。
村松さんの仕事場はその建物の一角。小さな看板が遠慮がちにおかれている。
パンを売る店が増える中、どこまで天然酵母パンが受け入れられるか、不安なままオープンしたが、
今ではまとめて2週間分、購入していく客もいるほどになった。
(山形美恵子)
パン教室で学びフランスへも研修に
各種冷凍パンを仕入れ、それに店独自のトッピングを施し、
焼きたてパンとして販売する店が増えているが、ろみぱんは酵母を作るところから手作りだ。
「普通のOLだったんです。たまたま自宅で『ルヴァンの天然酵母パン』という本を参考に、焼いてみたら結構うまくいって。
それがきっかけでしょうか」
愛知県幸田町のダーシェンカのパン教室に週末通って、石窯で焼く天然酵母パンのイロハを学び、半年後にはダーシェンカのスタッフに。
干しブドウから酵母を起こすノウハウもここで習得した。
いすに座りっぱなしのオフィスワークでなまっていた体に、立ちっぱなしの仕事はこたえた。
1年半で退職。
その後、フランスの国立製菓製パン学
校で行われた日本人のためのパン研修に参加。
帰国後のアルバイト先がnikoだった。
「パンやお菓子を作らせてもらったりしながらのバイトでした。nikoさんとの出会いなしには今の私は考えられません」
中古のオーブンは和菓子店から
村松さんの天然酵母パンは、国産小麦、フランス産の天日塩、国内産のキビ糖、オーガニックのドライフルーツやナッツ類を使い、卵、乳製品は不使用。
「友人が紹介してくれた中古オーブンが元気で働いています。
以前はカステラを作っていたそうですよ」
人気を二分しているのは、ヤマブドウ(290円)とハチミツクルミ(320円)。
ハチミツクルミはほんのり甘くて柔らかめなので、天然酵母パンが苦手という人にもおすすめ。
食パン、カンパーニュ、バゲットといったなじみのパンも毎日そろう。
パン屋は体力勝負
「今でも体調は万全ではありませんが、小さいながら店を切り盛りしているのは私一人、という自覚があるからでしょうか、風邪なんかは逃げていってくれます。
何よりも嬉しいのはこの1年でお客様がずいぶん増えたこと。
6月になればトウモロコシやドライトマト入りのパンも作ります。
どうぞ、いらしてください。
午後から始まるパン屋って変かなあと思っていますが、13時オープンです。お間違いなく」。
ろみぱんは磐田市北部の「とれたて元気村」(0539・63・0255)でも販売している。